新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらない中、東京など都心から群馬県への移住が注目を集めている。桐生市では中山間地域の公営住宅に子育て世代が相次いで入居し、自然の豊かさを満喫。県や市町村は東京からの近さなどを売りに移住者を取り込もうともくろむ。 (池田知之)
「夜空を見た子どもが『お星さまがあるね』と言い、きらきら星を歌い始めた。こんなことは東京ではなく、感動した」
都内のベンチャー企業に勤める山本祐司さん(36)は実感を込める。桐生市に移住した決め手は「子育てに適していたから」。近くに水田があり、カエルやトンボがいて、稲が実る様子も見られる。「小さな子どもには、代え難い学びになる」と満足そうだ。
山本さんは八月、妻(32)と長男(2つ)と荒川区のマンションから転居。三月以降、コロナに伴うリモート勤務で、四〜六月は保育園も休み。東京に住む必要性は薄れた。
移住先は市役所から車で約三十分の同市黒保根町にある「水沼定住促進住宅」。転入する子育て世代支援のため、木造平屋の3LDKを六戸新築し、二〇一九年一月から募集を開始した。家賃は月に三万四千円と都心に比べ格安だ。
実は、同住宅はコロナが広まる前まで入居は六戸中、二戸にとどまった。保育園や小中学校は近いが、働き先が少ないことなどが理由とみられた。だが、コロナが収束しなかった八〜十月にかけ、残る四戸が相次いで埋まった。
渋川市は十月、移住検討者が市内ホテルなどに二連泊以上した場合、最大二万円の補助制度を開始。市政策創造課は「『程よい田舎』としてPRしたい」と差別化を図る。
県も十月、全国の自治体が移住・定住を呼び掛けるオンラインのイベント「ふるさと回帰フェア」に参加。山本一太知事は「食べ物がおいしく、自然災害も少ない。東京よりゆったりできる」と力説。移住を呼び掛ける県のサイト「ぐんまな日々。」の閲覧者数も四月以降、前年同月と比べて約四〜七割増となった。
県ぐんま暮らし・外国人活躍推進課は「東京から百キロ圏内の近さや物価の安さなどをアピールをしながら移住者を増やしたい」と話している。
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