阪神の岡崎太一捕手(37)、伊藤隼太外野手(31)、横山雄哉投手(26)の3選手が来季の戦力構想から外れたことが3日、明らかになった。今季限りで現役引退する藤川、来季構想から外れた福留、能見、上本らに続く血の入れ替え。05年から15年間遠ざかるリーグ優勝へ、かつてのドラフト1位選手にも非情通告をし、嵐のオフを迎える。
プロ野球は2日から戦力外通告期間がスタートしており、各球団は来季のチーム編成に着手している。世代交代を進める阪神も、今秋のドラフト会議では育成1人を含む9選手を指名しており、このオフは大量の血の入れ替えが行われることは確実。その整理対象選手に岡崎、伊藤隼、横山の3選手を挙げたことがわかった。
かつてのドラフト1位選手らも例外ではなかった。捕手最年長の岡崎は04年ドラフトで自由獲得枠で入団。近年は若手台頭の影響もあって、この2年間は1軍舞台からは遠ざかっている。
11年にドラフト1位で入団した伊藤隼は慶大4年時に東京六大学の打点と本塁打の2冠を引っさげてプロ入りしたが、18年の96試合出場がキャリアハイで、レギュラー定着には至らなかった。
投手では14年のドラフト1位左腕の横山も即戦力として期待されながら、左肩手術など度重なるケガに苦しんできた。育成契約から今年9月30日に支配下登録を勝ち取ったが、10月4日の巨人戦に中継ぎで登板しただけの1試合、1イニングを2失点で完全復活とはならなかった。通算3勝止まりでタテジマを脱ぐことになった。
すでに福留孝介外野手(43)、能見篤史投手(41)、上本博紀内野手(34)が今季限りで退団することが決まっている。さらに藤川球児投手(40)は今季限りで現役引退を表明。一時代を築いた主力選手たちが去り、前回05年の優勝メンバーは一人もいなくなった。
◆伊藤 隼太(いとう・はやた)1989年(平元)5月8日生まれ、愛知県出身の31歳。中京大中京、慶大を経て11年のドラフト1位で阪神入団。ルーキーの12年に右翼で開幕スタメン。同年9月27日のヤクルト戦でプロ初本塁打の満塁弾を打っている。19年以降は1軍戦出場なし。1メートル77、82キロ。右投げ左打ち。
◆岡崎 太一(おかざき・たいち)1983年(昭58)6月20日生まれ、奈良県出身の37歳。智弁学園、松下電器を経て、04年ドラフト自由枠で阪神入団。12年目の16年に初の開幕スタメンマスク。翌17年にはプロ初の本塁打とサヨナラ打をマークした。19年以降は1軍戦出場なし。1メートル80、82キロ。右投げ右打ち。
◆横山 雄哉(よこやま・ゆうや)1994年(平6)2月21日生まれ、山形県出身の26歳。山形中央、新日鉄住金鹿島を経て14年ドラフト1位で阪神入団。18年8月に左肩のクリーニング手術を受け、オフに育成選手契約。今春は球団史上初めて育成選手で1軍キャンプに参加。9月30日に2年ぶり支配下復帰を果たした。1メートル83、84キロ。左投げ左打ち。
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