<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇4日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6554ヤード・パー72>
指定練習日となった4日(水)、すっかり暗闇が覆った練習グリーンに1人だけ残った渋野日向子の「やったー!」という声が響いた。
この日、渋野はインコース9ホール、アウトコース3ホールの計12ホールをラウンド。その後2時間以上に渡るショット練習を行い、クラブハウス前の練習グリーンに着くころには明日も練習日ということもあってだいぶ人数も落ち着いていた。
そしてそのパッティング練習では、4方向から3種類の距離を連続で入れる渋野名物の“パッティングドリル”を行ったがなかなか決まらない。徐々に冷え込み、渋野も途中から練習ラウンドでは着ていなかったパープルのパーカーを着用して球を転がした。
外しては悔しがることを何度も繰り返す。さらにキャディ用の駐車場が閉まる時間が迫ったため、キャディには先に上がってもらって、そこからも転がし続けた。そして、あたりも暗くなった午後5時になろうかというときにようやく成功。両手でパターを掲げて喜び、暗闇にシンデレラのスマイルが咲いた。
前週の「樋口久子 三菱電機レディス」で予選落ちを喫した日は3時間半以上、日没まで練習。そして日曜日にもコースに来るなど、日本に帰ってきてからも練習の虫ぶりは変わらず。苦しい時期が続くなかでも、決して努力を怠ることはないのが渋野。それが実を結ぶ日がきっと来るだろう。(文・秋田義和)
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