リーグ戦ではここまで6試合連続で途中出場だった久保だが、この日はUEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第1節シバススポル(トルコ)戦で加入後初先発。初めて欧州カップ戦の舞台に立つと、さっそくウナイ・エメリ監督の起用に応えた。
まずは前半13分、久保が左サイドを駆け上がってチャンスをつくると、ピンポイントの折り返しは味方のパスミスで攻撃を終えたが、敵陣でのボール奪取からMFサミュエル・チュクウェゼが左足でミドルシュート。このボールはGKに阻まれるも、動き直しでゴール前に詰めていた久保が押し込み、先制点を奪った。
久保にとってはこれがビジャレアル加入後初ゴール。公式戦でのゴールはマジョルカ時代の今年7月9日に行われた昨季第35節以来、約3か月ぶりとなった。
さらに前半20分、今度はスルーパスで魅せた。久保は右サイドからの斜めのパスを左サイドから絞るような形で収めると、相手の最終ラインと駆け引きしながら絶妙なタイミングで柔らかいスルーパスを配球。これをFWカルロス・バッカが振り向きざまにワンタッチで決めた。
その後、相手に1点を奪われて迎えた前半36分には味方のPK獲得を誘発するパスも供給。バッカのキックが相手GKに止められて追加点こそならなかったが、前半だけで絶大な存在感を放った。もっとも、ビジャレアルは前半42分にサイドを崩されて追いつかれ、2-2で同点となっている。
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