米Appleは10月13日(現地時間)、iOS搭載スマートフォンの新モデル「iPhone 12」を発表した。iPhoneシリーズ初の5G対応機種となり、6.1インチの有機ELディスプレイやデュアルレンズカメラを搭載。カラーバリエーションは5色。2019年に発売した「iPhone 11」の後継モデルにあたる。日本でも10月16日から予約を受け付ける。価格は8万5800円(以下、税別)から。
本体サイズは71.5(幅)×146.7(奥行き)×7.4(高さ)mm、重さ162gで、6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi)の有機ELディスプレイを搭載する。
ディスプレイサイズを維持しつつ、ディスプレイの外側(ベゼル)を減らしたことで、旧機種の「iPhone11」と比較して本体サイズを15%小型化することに成功。同様に、本体の厚さは11%薄くなり、重さは16%軽量化した。ピクセル数は2倍になった。
本体のデザインは全体的に角張っており、「iPhone 5」などに近いものとなった。
アウトカメラは旧機種の「iPhone 11」と同様、超広角と広角のデュアルレンズの構成。いずれも有効1200万画素で、開口部は超広角がF2.4、広角がF1.6。超広角レンズでは120度の視野角で撮影が可能。
SoCは最新の「A14 Bionic」を採用。同社によると「スマートフォンのチップとしては最速」という。
カラーバリエーションは新たにブルーが追加され、5色展開となった。
新機種からは本体背面にマグネットを搭載し、ワイヤレス充電「MagSafe」が搭載された。
一方、AirPodsなどのワイヤレスイヤフォンが普及したとして、有線イヤフォン「Earpods」の同梱が廃止された。環境への配慮として、他社製品も含め、多くの製品が流通していることから、電源アダプターも同じく同梱が廃止された。
ストレージ容量と価格は、64GBが8万5800円、128GBが9万800円、256GBが10万1800円。
「Pro」モデルには「LiDARスキャナー」搭載
Appleは併せて、上位モデルの「iPhone 12 Pro/Pro Max」も発表した。アルミニウムボディーのiPhone12とは異なり、本体ボディーがステンレススチールになった。本体カラーはゴールド、シルバー、グラファイト、パシフィックブルーの4色。
「iPhone 11 Pro/Pro Max」の特徴の1つだった3眼カメラの搭載は継続する一方、Pro Maxの広角カメラのセンサーにセンサーシフト式の光学式手ブレ補正を採用。最長2秒まで手ブレを抑えた撮影が可能という。
空間上の物体との距離を計測するセンサー「LiDARスキャナー」を新たに搭載。対象物との距離を数秒で測定でき、カメラ機能と併用することで、暗所でのピント精度の調節も瞬時で行えるという。
ストレージ容量と価格は、128GBが10万6800円、256GBが11万7800円、512GBが13万9800円。Pro Maxは128GBが11万7800円、256GBが12万8800円、512GBが15万800円。
iPhone 12 ProはiPhone 12と同様、10月16日から予約を受け付ける。iPhone 12 Pro Maxは11月6日から予約を開始する。
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