沖縄の首里城の火災から31日で1年です。火災で失われた「正殿」の6年後までの再建に向けた準備が始まった一方で、大規模な火災を二度と繰り返さないための、防火対策や管理体制の見直しが大きな課題となっています。
去年10月31日の未明に起きた首里城の大規模な火災では、「正殿」を含む6棟が全焼し、警察と消防は出火原因について、電気系統のトラブルの可能性が高いものの、原因は特定できないと結論づけました。
国は再来年の2022年に、正殿の本体工事に着手し、2026年までの再建を目指す計画で、現在、建物に使う木材や赤瓦の原料の調達先などについて具体的な検討が進められています。
再建のため、沖縄県や那覇市などに寄せられた支援金は、これまでに50億円余りに上っています。
一方、火災の再発防止策を検討する沖縄県の第三者委員会は、先月の中間報告で、夜間の火災を想定した警備員の訓練不足などから、実質的な初期消火ができなかったと指摘していて、大規模な火災を二度と繰り返さないための防火対策や管理体制の見直しが大きな課題となっています。
首里城では31日、恒例の首里城祭が開催され、伝統芸能の披露など、さまざまなイベントに大勢の人が訪れる見込みで、火災から1年の節目は、再建に向けて人々が思いを新たにする日となりそうです。
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October 31, 2020 at 04:01AM
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首里城の火災から1年 二度と繰り返さないための対策など課題 - NHK NEWS WEB
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