新型コロナウイルスの感染拡大で北方四島との交流事業の見通しが立たないことから、道はことし秋、チャーター機で北方領土の周辺を飛行し、元島民らに上空から慰霊してもらう方針を固め、5日の道議会の委員会に報告しました。
毎年行われているビザなし交流や墓参などの北方四島との交流事業はことし、新型コロナウイルスの感染拡大で当面実施を見合わせていて、今後の見通しも立っていません。
このため道は独自にチャーター機を出して北方領土の周辺を飛行し、元島民らに上空から慰霊してもらう事業を実施する方針を固め、5日開かれた道議会の北方領土対策特別委員会に報告しました。
具体的にはことし10月から11月にかけて元島民とその子どもや孫、合わせておよそ100人が参加して5回に分けて実施し、およそ1時間、国後島の南側と歯舞群島の周辺を飛行する方向で最終的な調整を進めています。
今回の事業は上陸はしないものの、元島民らに少しでも島に近づいて慰霊してもらおうという極めて異例の対応です。
一方、委員会で道の篠原信之北方領土対策局長は「交流事業は極めて重要で、事業ごとに今後の進め方を検討し、できることから準備を進めていく」と述べ、見合わせられている今年度の交流事業についてもできるだけ早期の実施を国に要望していく考えを示しました。
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August 05, 2020 at 09:38AM
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上空から慰霊へ 道が議会に報告|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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