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豪雨被災地に 館山から恩返し 昨秋の台風支援受け - 東京新聞

熊本県への支援物資として、タオル類を段ボールに詰め込む富崎地区の人たち=館山市大神宮の富崎地区公民館で

熊本県への支援物資として、タオル類を段ボールに詰め込む富崎地区の人たち=館山市大神宮の富崎地区公民館で

 記録的豪雨に見舞われ、多くの住民が被災した熊本県など九州の力になればと、館山市内で支援物資を送るボランティア活動が行われた。昨年秋の台風で全国から寄せられた支援の輪に、市内の住民らが「恩返しでこたえたい」と立ち上がった。(山田雄一郎)

 館山市の富崎地区は、水浸しになった家屋の掃除に役立ててもらおうと、最も被害が大きかった熊本県にタオル類約二千三百五十点を支援物資として発送した。

 富崎地区公民館(同市大神宮)で今月二日に行われた梱包(こんぽう)作業では、住民約二十五人がマスク姿で額に汗を浮かべながら、地元で集めたタオル類を段ボール約三十箱に詰め込んだ。三日に近くの布良(めら)郵便局から熊本県へ向け発送した。

支援物資は布良郵便局から熊本県に向け送られた=館山市提供

支援物資は布良郵便局から熊本県に向け送られた=館山市提供

 昨年九月の台風15号、同十月の台風19号や大雨で、富崎地区は多くの家屋が被災し、現在も雨よけのブルーシートをかけたままの民家が目立つ。被災直後は全国からボランティアが駆けつけ、炊き出しや被災家屋の修復作業に取り組んだ。

 熊本県への支援を思い立ったのは、富崎地区でボランティア活動を続ける同市正木の豊崎里奈さん(45)。熊本入りしたNPO関係者から「布やタオルが不足している」と連絡を受け、「同じ災害を受けた者として黙っていられない」と地元区長らに協力を呼びかけて実現した。

 一人暮らしの高齢者が多いため、あまり負担にならないような支援を模索。各区長を通じて、あるいは直接同公民館に持ち込んでもらう形で、ハンドタオルやバスタオルを集めることにした。

 豊崎さんは、新型コロナウイルスの影響で熊本入りしているボランティアの数が少ないことを心配し「現地の皆さんの健康状態が心配。早く日常生活を取り戻せるように願っています」と話した。

◆市立第三中生徒会、通勤客に「お願いします」 駅で募金呼び掛け

 館山市立第三中学校生徒会は今月三日から七日まで、JR館山駅で募金活動を行った。

 初日の三日朝、生徒会メンバー五人が「九州復興のために」と記した横断幕を掲げ、行き交う人に「お願いします」と協力を呼びかけた。ラッシュ時の午前八時ごろ、通勤客らが次々と足を止め、募金箱にお金を入れるたび、生徒たちは「ありがとうございます」と元気いっぱいに返した。

九州復興を願い募金活動を行った館山市立第三中学校生徒会のメンバー=JR館山駅で

九州復興を願い募金活動を行った館山市立第三中学校生徒会のメンバー=JR館山駅で

 生徒会副会長の平野四葉(よつば)さん(15)は「たくさんの人に協力してもらい感謝しています。(新型コロナウイルスなどで大変な)こういう世の中だからこそ、手を取り合って頑張りたい」と語った。

 五日間の活動で集まった募金は、日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

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