故 マーク・リッチ氏がイラン産原油を購入し世界的な商品取引会社となるグレンコアを創業する際、当初必要な1億ドル(現在のレートで約106億円)を提供したのはフランスの銀行パリバだった。トレーダーのグループがビトルを買収し世界最大級の石油取引会社にするための資金獲得で頼りにしたのは、オランダのABNだった。
過去半世紀にわたり、欧州の少数の銀行は天然資源取引のファイナンスを手掛け、商品取引会社と共生する関係を築いてきた。
しかし今や、このトレンドは転換した。ABNアムロ銀行は商品取引ファイナンスから撤退すると発表。パリバの後身のBNPパリバもこの分野の業務を見直すと、ブルームバーグが今月報じた。オランダのラボバンク・グループも関連業務を見直している。
3行ばかりではない。商品取引会社の破綻や不祥事で損失を被った銀行の多くは、このセクターへの関与について再考しつつある。
これまで低コストの銀行与信枠に頼って原油や金属、農産物の購入代金を支払ってきた商品取引会社は、コスト増大に見舞われるとともに、新たなファイナンス手段を見つけることを迫られる。小規模な取引会社は撤退に追い込まれるかもしれない。
元ラボバンクの金属・鉱物取引ファイナンス責任者で現在は業界コンサルタントのバルター・フォレブレヒト氏は「今日われわれが認識しているような商品ファイナンスは5-10年後にはほぼ存在しないだろう」とした上で、「取引会社はそのような未来に対してほとんど準備ができていない」と語った。
ブルームバーグ・ニュースの取材に答えた商品取引会社の幹部らは、欧州銀の撤退によってファイナンスコストが上昇することを想定している。一部の大手は業界再編からの恩恵を期待するものの、それ以外からは業界全体が傷を負うとの懸念の声も聞かれる。
原題:
Europe’s Banks Fall Out of Love With Commodity Traders(抜粋)
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August 24, 2020 at 11:27AM
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欧州の銀行、商品取引ファイナンスから撤退や事業見直し相次ぐ - ブルームバーグ
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