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中国経済、新型コロナ禍からの回復で世界リード-個人消費が今後の鍵 - ブルームバーグ

世界で最初に新型コロナウイルス危機に陥った中国経済は、世界で最も速い回復を成し遂げつつある。

  1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)は 歴史的な落ち込みとなったが、それ以降は工業生産主導の 回復が継続。2020年通年では主要国で唯一のプラス成長となりそうだ。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は2.0%増となっている。

  これまでの中国の景気回復の理由は、厳格なウイルス対策の実施を受け入れる国民性や、世界が引き続き中国からの輸出を必要としていることなど多岐にわたる。世界で経済活動が再開したのを受け、7月の 中国輸出は前年同月比で大幅増加となった。

  ただ、公式統計からはコロナ禍による失業の全容は明らかになっておらず、消費者心理の急速な持ち直しがなければ景気回復は行き詰まる可能性もある。また、米国との貿易戦争再燃のような出来事は、債券増発を主な手段とする抑制的な景気刺激策に変更を迫るかもしれない。米国と中国は週末に計画していた貿易合意に関する協議を 延期した。

Manufacturing Inside A Geely Automobile Holdings Ltd. Plant Ahead of China PMI Data

寧波にある吉利汽車の工場で塗装作業を行う従業員(4月28日)

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  14日に発表された中国の 各指標は、総じて同国経済の堅調ぶりをあらためて示す内容となった。

  オックスフォード・エコノミクスのシニアエコノミスト、トミー・ウー氏は「中国の回復は概ね順調に進んでいる」と指摘。「世界の他の国々のように財政政策は主に雇用と中小企業向けである一方、中国では投資がより大きな役割を果たしている。これが、中国経済が回復の比較的早い段階でペースを速め、より強固な足場を築くことができている理由だ」と述べた。

  米国との対立が広がる中、習近平国家主席は自国経済の自立化を加速させている。習氏はここ数週間の一連の発言を通じ、いわゆる「双循環」経済発展モデルを訴えてきた。同モデルでは、特定の外国の技術や投資で補完しつつ、より自立した国内経済を主な成長エンジンとすることを目指している。

中国の株式投資家、早くも銘柄物色-習氏の経済新戦略「双循環」で

China's Recovering

But economy has weak demand and stronger output

Source: National Bureau of Statistics

Broad Weakness

Car sales rebounded while consumption of other goods and services shrank

Source: National Bureau of Statistics

Labor at Risk

More than 130 million were out of work or furloughed in 1Q

Sources: National Bureau of Statistics; BNP Paribas

原題:
First Into the Virus Slump, China Is Proving the Fastest Out(抜粋)

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