
マクロン仏大統領は14日のテレビ演説で、新型コロナに勝利宣言した=ロイター
【パリ=白石透冴】欧州各国は観光需要が高まる夏のバカンスシーズンを前に、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する制限措置を相次いで緩和する。欧州連合(EU)は15日以降、まず域内の移動制限を緩和する。フランスのマクロン大統領は14日、コロナへの「勝利」を宣言した。スペインは7月1日からEU域外からも観光客を受け入れ、打撃を受けた観光業の回復を急ぐ。
EUは15日から、まず欧州からの観光客受け入れを加盟国に促し、国境の開放を本格化する。フランスは15日から原則としてEU域内のほぼすべての加盟国からの入国を認める。
「第1段階の勝利をうれしく思う」。マクロン氏は14日夜(日本時間15日未明)のテレビ演説でこう表明し、パリ首都圏での新型コロナの危険度を最も低い「緑色」に15日から指定すると明らかにした。
新規感染の減少傾向を受け、飲食店の営業などの市民生活の正常化を進める。屋外のテラス席のみ営業を認めていたパリ首都圏の飲食店でも、15日以降は屋内での営業を再開できるもようだ。遠隔授業や人数制限を導入していた幼稚園や小中学校は22日から通常授業に戻す。7月には経済回復に向けた新たな対策を示す。
感染の抑制度合いや実施してきた感染防止対策が異なるため、入国制限の緩和時期や条件は各国が決める。ドイツは16日からこれまで制限していた隣接する国からの入国を許可する。スペインは14日、大部分の欧州諸国からの渡航を当初予定より10日早い21日から解禁すると発表した。
スペインは域外からの観光客の受け入れ再開で各国に先行する。国内の観光業者からの強い要望もあり、7月1日から域外からの入国を原則として受け入れると決めた。
スペインのサンチェス首相は「景気回復において、観光は非常に重要な分野だ」と早期緩和の意義を強調する。ただ「リスクは消えていない」と述べ、入国を認める対象国は感染拡大の状況に応じて判断する方針だ。
EUは域外からの渡航制限を7月1日から段階的に解除するよう各国に提案済みだ。加盟国は域外からの渡航を3月から原則禁止してきた。EUは解除の基準として(1)受け入れを認める相手国で感染状況が改善している(2)相手国も同様に解除する――などを挙げる。具体的にどの国からの渡航を認めるかは各加盟国と協議し、今後リストを作成する方針だ。
観光業はEU域内総生産(GDP)の1割を占める主要産業だ。各国はかき入れ時となる夏の観光シーズンを前に観光業の立て直しをめざす。欧州では感染者の増加は鈍化し、感染拡大の中心地は新興国へと移っている。ただ、国境や地域を越えた人の移動が加速すれば再び感染が拡大するリスクもあり、足元の感染状況をみながらの手探りが続きそうだ。
"から" - Google ニュース
June 15, 2020 at 08:44AM
https://ift.tt/3cXxYyx
新型コロナ:EU、域内移動緩和 スペインは7月、域外から受け入れ - 日本経済新聞
"から" - Google ニュース
https://ift.tt/3836fuw
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "新型コロナ:EU、域内移動緩和 スペインは7月、域外から受け入れ - 日本経済新聞"
Post a Comment