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オシャレは口元から…人気ブランドがマスク、収益で医療支援 - 読売新聞

 百貨店大手の三越伊勢丹(東京都新宿区)が、40以上のファッションブランドに呼びかけて、約120種類のおしゃれなマスクを制作した。新型コロナウイルスの影響で仕事が減ったアパレル工場で縫製し、マスク販売で得た収益を医療現場支援に寄付するというプロジェクトで、名付けて「#みんなでマスク」。17日に発売したところ、即日完売の人気ぶりで、同社は増産することにしている。(今泉遼)

 販売は同社オンラインストアのみだが、新宿区の伊勢丹新宿店では25日まで、各ブランドの個性的なマスクの数々を展示している。フランスの人気ブランド「アニエスべー」は定番とも言えるボーダー柄、「ハウスオブロータス」は花柄、「ミナ ペルホネン」はカラフルな生地にチョウの模様が印象的だ。アウトドア用品の「スノーピーク」や「ニューヨーカー」などおなじみのブランドも並ぶ。

 マスクには、デザイナーらの言葉が添えられている。色鮮やかなマスクをデザインした「ミスターイット」は、「ポジティブ(前向き)な気持ちが感染していきますように」。デザイナー津森千里さんのブランド「ツモリチサト」のマスクは、竜や動物をモチーフにした愉快なキャラクターが刺しゅうされ、「オシャレを止めるな! オシャレの楽しさを忘れないで下さい!」との応援メッセージが寄せられている。

 4月の緊急事態宣言を受け、三越伊勢丹は一時、首都圏6店舗を全館休業にした。そこで同社のバイヤーたちがこのプロジェクトを企画。普段から取引している各ブランドに思い思いのデザインをしてもらい、受注が激減していた高知、岐阜両県の縫製工場に製造を注文した。収益は全額、日本赤十字社に寄付する。プロジェクト名には、ブランド、縫製業者、医療従事者、消費者ら多くの人がマスクでつながってほしいという願いを込めた。

 来店していた調布市のパート従業員の女性(61)は「マスクとは長い付き合いになるから、こんなデザインのものがあれば、気持ちが明るくなりますね」と興味深そうに見比べていた。

 マスクはいずれも1枚1650円(税込み)。販売が再開すれば、同社オンラインストアで購入できる。9月1日まで。

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June 22, 2020 at 07:41AM
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