チーターやっと到着千葉市動物公園、仏から姉妹２頭 - 東京新聞

フランスから来日したチーター「アジャブ」＝千葉市動物公園で（同園提供）

　千葉市動物公園に五月末、フランスからチーターの姉妹二頭が仲間入りした。七月に開設予定の新エリア「アフリカ平原ゾーン」の目玉として迎えるチーター、ハイエナの第一陣で、まもなく別のチーター五頭も到着する。新型コロナウイルスの影響で、航空便での輸送が大幅に遅れ、一時は新エリアのオープンが危ぶまれていただけに、同園の関係者には「やっと光が差した」と安堵（あんど）が広がった。（太田理英子）

　到着したチーターは、いずれも二歳の「アジャブ」と「アイワ」。フランスから送られ、現在は園内で検疫を受けている。今月八、九日には、チェコから三頭、ノルウェーから二頭を新たに迎え、チーターが勢ぞろいする予定。

　園の計画では、さらにハイエナ二頭を輸入する。チーターが、えさに似せた道具を追い掛けて疾走する「チーターラン」の見学コーナーも新設。平原を再現するため、別エリアから移動させるシマウマやライオンは、柵やおりではなく、堀を設けて配置する。

　当初の予定では四〜五月中旬の間にチーターやハイエナが順次到着するはずだったが、新型コロナウイルスの影響で国際便が減り、動物の空輸ができなくなっていた。

　ハイエナ一頭がいるシンガポールは、ロックダウン（都市封鎖）が解除されたばかり。もう一頭は南アフリカから搬入予定だが、いずれも、まだ輸送のめどは立っていないという。

　新エリアの工事はほぼ予定通りに進む。同園の清田義昭副園長は「できればハイエナも含め、全頭そろってお見せしたい。七月になんとか間に合うよう、希望をつなぎたい」と話している。