Tom Pennington via Getty Images
いよいよ開発者会議WWDC20開催を間近に控え、次期システムソフトウェアiOS 14(仮)の噂も活発化。それに続く2020年後半~2021年初のiPhoneやiPad等のリークも相次ぎ、新型コロナ禍からの力強い復活を予感させます。
Apple Watchの心電図機能、日本でも利用可能に?から5G対応iPad Proまで、アップル最新の噂をまとめてお届けします。
Engadget Japan
2019年のiOS 13ではiPhone 6/5Sがサポート対象外となりましたが、次期iOS 14では前バージョンから対応機種が全て持ち越されるとのウワサ。その発信源はイスラエルのThe Verifirerであり、まさにiOS 13の対応機種を的中させた実績ある情報サイトです。
アップル製デバイスのメリットは、他社よりも長期間にわたりOSのアップデートを受けられること。今回の噂話が本当であれば、2015年発売のiPhone 6s/6s Plusがさらに1年も最新OSが配信されることに。その上、新iPhone SE発売後の扱いが注目されていた旧iPhone SE(2016年発売)も対象からこぼれず、現役iOSデバイスに踏み止まるかっこうとなります。
同様のウワサは2020年初め、フランスのサイトPhonesoftも「アップルの開発者(主にマップアプリ)から集めた」として伝えていました。そこではiPadOS 14(仮)にも言及されており、iPad mini 4(2015年9月発売)およびiPad Air2(2014年10月発売)のサポートが打ち切られるとのこと。
ここで気になるのは、iOS 14の対象とされるiPhone 6s/6 Plusおよび旧SEと、iPadOS 14で除外されるというiPad mini 4の搭載チップが同じA9という点でしょう。2019年以降、iOSとiPadOSは別OSに分けられましたが、そこでSoCの世代による線引きも別々とされたのかもしれません。
Macお宝鑑定団Blog
海外でも情報の確かさや迅速性に定評あるMacお宝鑑定団Blogは、Alibaba Sourcesから入手したというダミーユニットの写真を公開。そこで従来のうわさ通り3つのサイズで4モデル(5.4インチと6.1インチ×2および6.5インチ)という構成のほか、従来はサイドボタン側にあったSIMカードスロットがボリュームボタン側に移っていることが伝えられています。
このレイアウト変更は、クアルコムの5Gアンテナを収納するためのスペースを確保するためと推測されるとのこと。つまりiPhone 12シリーズの全モデルが5G対応との観測を補強するものと言えます。
ほか同ブログは次期iPad Air(第4世代)がLightning端子に替えてUSB-C採用(第3世代10.5インチiPad Proをベースにするとのこと)やiPad mini後継機でのLightning存続、さらには2021年のフラッグシップiPhone 13(仮)ではノッチが廃止されてUSB-C採用の可能性を次々と発信しています。
それらはアップルが試作しているデバイスの1つに過ぎないかもしれないと指摘されていますが、そろそろiPhoneやiPadとも全般的にフォームファクタが大幅に見直される時期が近づいていることを示していそうです。
Jaap Arriens/NurPhoto via Getty Images
これまでGoogle Chromeはアップル純正のSafariに対して翻訳機能につき大きく差を付けていましたが、それが逆転するかもしれないと予感させる噂です。
米9to5MacがiOS 14の開発初期コードを分析したところ、将来的にSafariに翻訳機能が追加される可能性があるとのこと。もともとSiriは単語やフレーズの翻訳はできましたが、それがSafariにも組み込まれる展開というわけです。そればかりかApp Storeなど他のアプリでもテストが開始されており、ゆくゆくはiOSシステム全体で翻訳が利用できるかもしれないと伝えられています。
そしてChromeの翻訳機能はオンラインでのサーバー接続ありきですが、こちらはiPhone(Aシリーズチップに)内蔵のNeural Engineによりローカルで処理されるため、ネット接続も不要なうえにアップルにデータも送信しないとのことです。
アップルは以前からプライバシー保護のためにデータの学習および処理をネット接続なしに端末上で行うことを重視しており、そうした方向と合致するAIスタートアップを買収したこともありました。もし実現すればユーザーの機密を守るばかりか、通信が困難な地域(より言語の支援が必要となる傾向がある)でも翻訳サービスの恩恵を受けられる期待が持てます。
Engadget Japan
2020年3月に発売された最新iPad Pro(2020)は12.9インチのみでしたが、次期モデルは小と大の2サイズあることに加えて5G対応など様々な新要素が追加されるとの噂話です。
まず有名リーカーの@choco_bit氏が「A14X(iPhone 12シリーズに採用と見られるA14(仮)の強化版)を搭載したiPad Proが、コードネームJ517(小)とJ522(大)の2つある」とつぶやいたことがことの始まり。同氏は2021年のiPhone 13はUSB-Cを採用せずポートレス化する予測など、最近さかんに情報を発信している人物です。
そのツイートに、やはり新iPhone SEやiPad Pro(2020)の発売時期を当てた@L0vetodream氏が「ミニLEDと5GベースバンドチップのX55が搭載される」と引用しつつコメント。さらに別の引用ツイートで、L0vetodream氏が「翌年の第1四半期か第2四半期」すなわち2021年前半に発売と述べるという、噂話のキャッチボールです。
次期iPad Proに5G採用との予測は、2019年春から有名アナリストMing-Chi Kuo氏が主張していたことです。同氏はiPad製品が生産性向上ないしエンターテイメントプラットフォームに位置づけられるとして、そのためにネット上のサーバーからのレスポンスを改善すべく5Gが採用されると示唆していました。
その後にたびたび2020年内に発売されるとの観測が届けられつつも、記事執筆時点では台湾のサプライチェーン情報に詳しいメディア経済日報による「今年の後半は5G iPhone(iPhone 12シリーズ)に注力され、次期iPad Proは2021年春予定になる」との予測に落ち着いています。
もう1つの注目すべき点が、@L0vetodream氏が「次期iPad ProにはミニLED採用」との趣旨をつぶやいていることです。ミニLEDとは液晶バックライトに用いられる技術であり、従来のバックライトを細かく分割してローカルディミング(部分駆動)技術と組み合わせることで「エリアごとに消灯」を可能とし、高コントラストやダイナミックレンジを実現するもの。
アップルのプロ向けディスプレイPro Display XDRは576個のバックライトLEDを採用していますが、ミニLEDディスプレイはその延長上にあると見られています(Kuo氏いわく約1万個のミニLEDを使用)。これにより有機ELの長所を享受しつつ、省電力のほか薄くて軽い製品デザインも実現しやすくなるとの予測もあります。
Kuo氏は2021年初からミニLED搭載アップル製品の組み立てが続々と始まると予測していますが、その理由は韓国サムスンの支配下にある有機ELパネルの制約からの解放されるためとの説もあります。しばらく5Gはハイエンド製品に限られると思われますが、アップル自らが台湾に工場を建設すべく投資したと報じられたミニLEDは、より広汎な製品への採用が期待できそうです。
Engadget Japan
これまで数々の命を救ってきたApple WatchのECG(心電図)機能ですが、それぞれの地域で医療機器としての認可を受ける必要があるためか、「ただし日本(のほか未対応地域はありますが)は除く」が長らく続いてきました。その状況が、ようやく打開されるかもしれない手がかりが伝えられています。
アップル関連情報サイトの定番であるMacお宝鑑定団Blogは、医薬品や医療機器の審査関連業務を担当するPMDAが更新した「認定・登録外国製造業者リスト」の中に「Apple Inc.」が追加されたことを発見して報告しています。
日本で「医療機器認定メーカー・アップル」が登録されたのと同じ5月25日に、ブラジルの規制当局が同国内にてApple WatchのECGアプリおよび「不規則な心拍数の通知」機能を承認しています。アップルがwatchOSアップデートに際して複数の国を対象にこれら機能を同時に提供することは珍しくはなく(watchOS 6.2など)近い将来、ブラジルと日本向けに一度に有効とされる可能性も低くはないはず。
Apple Watchの健康管理機能については、近い将来に血中酸素飽和度(SpO2)測定や睡眠追跡が加わるとの噂もあります。新型コロナ禍により健康や予防医療への関心が高まっているなか、もし実現すれば、Apple Watchの売上げをいっそう加速するかもしれません。
"から" - Google ニュース
June 07, 2020 at 11:24AM
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