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インフレや元安から資産守れ-コロナ禍でも中国勢が高級住宅買い急ぐ - ブルームバーグ

リッチな中国人バイヤーが戻ってきた。

  中国では全国的に、そしてアジアの主な不動産市場で、裕福な買い手が高級住宅の購入を急いでいる。その多くはインフレ加速や人民元下落から資産を守るためだ。こうした動きは中国で高級住宅の値上がりを招くとともに、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を被ったアジア不動産市場への一定の支えとなっている。

  高級不動産を探す中国人バイヤーと取引するオーストラリア企業、ブラック・ダイヤモンズを創業したモニカ・トゥ氏は「ずっと忙しい」と話す。

  同氏は3月以降、高級物件8500万豪ドル(約60億2000万円)相当を売った。その半分ほどがパンデミックに見舞われた際に豪州に滞在していた中国人顧客向けだ。

Singapore Prepares For a Far Hotter World Than the Paris Target

「マリーナベイ・サンズ」を臨む(シンガポール)

  新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が段階的に緩和されるにつれ、中国人の資産家は上海やソウル、シドニーのようなアジアで人気の高い不動産市場の物件を見に行き、購入を済ませる。同じく人気のシンガポールでは、バーチャルツアーや写真だけで高額な契約が成立しており、ロックダウンで不動産市場の低迷が続くロンドンやニューヨークとは対照的だ。

Gone Missing

Mainland Chinese property investors have retreated from Hong Kong

Source: CBRE

  不動産会社、 居外IQIのデータによれば、中国人バイヤーからの韓国物件の問い合わせは1-3月期に前期比180%増加、ニュージーランドの住宅については75%増えた。一方で英国の物件探しは32%減少、米国は18%減った。

  オレンジティー&タイの調査・コンサルタンシー責任者クリスティン・スン氏は「中国経済の減速に対応するため人民元の相場水準が一段と引き下げられる可能性があり、一部の買い手は資金を国外に置いておきたいと考えているのかもしれない」と述べる。

中国人民元の中心レート、2008年以来の低水準-チャート

  一方で、香港の高級住宅価格は1-3月期に4.5%下落し、シンガポールと比べ倍の値下がりとなった。中国本土との近さや市場規制の少なさでかつて人気の香港だったが、民主派の抗議デモを敬遠し多くの中国人資産家がシンガポールなどに目を向けている。

  APACリアルティー傘下部門ERAの不動産エージェント、クラレンス・フー氏によれば、「シンガポールの不動産市場はその安定からセーフヘイブン(安全な避難先)とみられている」という。

原題: China Luxury Home Buyers Seek Safety From Shanghai to Sydney (2)(抜粋)

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May 26, 2020 at 09:13AM
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