県内５９市町村、再び休校 県立中高は１０日から - 信濃毎日新聞

　新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、県教委が県立高校などを１０日から臨時休校すると明らかにし、各市町村教委にも休校を含む対応を要請したことなどを踏まえ、長野市や松本市など５９市町村が小中学校の休校を決めたことが８日、分かった。休校期間は県と同様に２週間程度とする市町村が大半だが、松本市と東筑摩郡朝日村、山形村の３市村は９日から５月６日までの約１カ月に及ぶ。

　県教委は８日、市町村教委に通知し、地域の状況に応じて休校を含めた感染リスク低減の取り組みを検討するよう要請した。

　休校を決めた５９市町村のうち北安曇郡池田町と松川村、小谷村は６日から、茅野と岡谷の両市は７日から既に休校を始めている。他に、休校開始日は９日が松本市や上田市など６市村、１０日が伊那市や駒ケ根市など１３市町村、１１日が北安曇郡白馬村、１３日が長野市や諏訪市など２６市町村、１４日が北佐久郡軽井沢町や南佐久郡小海町など５町村。

　松本市は、６日に感染が確認された２０代男性が塩尻市の携帯電話販売店でアルバイトをしていたことが判明したのを受け、濃厚接触者全てを特定することが難しく、感染リスクが大きい事例が発生したと判断、長期の休校を決めた。

　長野市は、政府の緊急事態宣言などを受け保護者から不安の声が多く寄せられたほか、県内で連日感染者が確認され「リスクが高まっている」ことを踏まえた。１３〜１５日は午前中に登校する準備登校日（授業日数には含めず）とする。大町市は各学年で週１回登校日を設ける「分散登校」を実施し、松川村なども同様の取り組みをする。

　一方、広域圏で感染者が出ていない木曽郡６町村と下高井郡木島平村、野沢温泉村、下水内郡栄村の計９町村は教育の機会確保などを理由に現時点で休校しない。栄村は、新年度が始まったばかりの学校現場の混乱を防ぐためと説明。木曽町は「（郡内で）感染者が発生した場合には休校を検討する」とした。

　飯田市や飯山市など９市町村は未定。このうち、飯田市は９日、飯山市は１０日に対応を決める方針。

（4月9日）

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