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クアルコム以外の5Gチップ採用スマホがOPPOやハイセンスから登場 - Engadget日本版

5GSoC
5Gスマートフォンの多くはチップセット(SoC)にクアルコムのSnapdragon 865や765 / 765Gを採用していますが、2020年は他社のSoCを搭載する製品が増えそうです。OPPOに続きハイセンスから非・クアルコムSoC採用のスマートフォンがリリースされました。価格も安く、日本でも手軽に買える5Gスマートフォンが増えるかもしれません。

4月21日にハイセンスが発表した「F50」は6.52インチディスプレイに4800万+800万+200万+200万画素のクワッドカメラを搭載。通信は5G NR / 4G LTE / 3G W-CDMA / 2G GSMに対応。NRはNSAとSA両方式にも対応、周波数はn41(2.5GHz) / n78(3.5GHz) / n79(4.5GHz)のサブ6GHzのみに対応します。

5GSoC

このF50が採用するSoCがUnisoc(ユニエスオーシー)の「T7510」です。CPUはオクタコアでモデム性能は前述の通り。コストを下げるためミリ波とWi-Fi 6には非対応です。クアルコムのSoCよりもスペックを落としているため安価であり、T7510を採用したF50の価格は2199元(約3万3000円)と5Gスマートフォンとしては格安です。

Unisocは2018年6月にSpreadtrumとRDA Microelectronicsが合併して生まれた新しい企業です。Spreadtrumは元々低価格端末向けチップセットを開発していました。中華タブレットやAndroid OS / KaiOS搭載4Gフィーチャーフォンなどによく採用されています。

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Spreadtrumはスマートフォン向け5Gプラットフォームの開発でインテルとの協業を2018年2月に発表。Unisocになってからも継続していましたがアメリカの中国企業に対する制裁を受け2019年に両者の協業は終わってしまい、Unisoc単独による5G SoCとしてT7510が登場したわけです。Unisocは世界初の6nmプロセスによる5G SoC「T7520」も発表しています。2020年はこれらのSoCを採用した低価格な5Gスマートフォンが中国で多数出てくることでしょう。

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一方、OPPOの「Reno3 中国版」が採用しているSoCがメディアテックの「Dimensity 1000L」です。このSoCはクアルコムのSnapdragon 765に近い性能を持ったミッドハイレンジ向けのSoCとなります。Reno3 中国版のスペックは6.4インチディスプレイ、4800万+1300万+800万+200万画素のクワッドカメラ、フロント3200万画素カメラなど。価格は3399元(約5万2000円)です。

5GSoC

Reno3 中国版の5G NR対応バンドはn1(2.1GHz) / n41 / n78 / n79。NSAとSA両方式に対応します。Dimensity 1000Lはミリ波には対応しませんが、Wi-Fi 6には対応。モデムの性能はSnapdragon 765 / 765Gより劣るもののスマートフォンメーカーにとってはミッドハイレンジモデルに採用するSoCの選択肢の幅が広がります。なおCPUのクロック数がより高い「Dimensity 1000」はまだ市場に出てきていませんが、2021年3月出荷予定のPlanet Computers「Astro Slide 5G Transformer」が採用予定です。

5GSoC
メディアテックはミッドレンジ向け5G SoCの「Dimensity 800」も2020年1月に発表済みで、こちらを搭載した製品も今年上半期に多数出てきます。最初の製品となるOPPO「A92s」は6.57インチ120Hz駆動のディスプレイに4800万画素を含むクワッドカメラ搭載でハイセンスF50と同じ2199元。5G市場がこれから本格化する中で、低価格な5Gスマートフォンも次々と出てきています。OPPOはAシリーズも日本展開しているだけに、A92sの日本版の開発もお願いしたいところ。

5GSoC

さてUnisocとメディアテックのどちらのSoCも5Gのミリ波に対応していないため、5Gをフルに利用しようとするとモデム性能は物足りません。とはいえ日本でもミリ波非対応の5Gスマートフォンは発売されていますし、5Gのカバレッジは、まずはサブ6GHzから広がっていきます。あと数年はミリ波非対応のスマートフォンでもそれほど困ることはなさそうです。3万円台で買える5Gスマートフォンが出てくれば4Gから5Gへの移行もスムースになり、5Gユーザーの増加を後押ししてくれます。

一方で5Gスマートフォンの性能はCPUやモデムの速度だけではなく、アンテナ感度や電池の持ちも4G端末より重要になります。クアルコムは5Gスマートフォン向けのプラットフォームとしてモデムとRF(アンテナなど)をセットで展開していますが、より高い周波数をの電波を利用する5Gではアンテナの性能がパフォーマンスを大きく左右するのです。5G時代のスマートフォンは、通信周りの性能も何かしらの指標で比較が必要になるでしょう。

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