
ホンダのコンパクトカー「フィット」がフルモデルチェンジした。4代目となる新型は、ライフスタイルに合わせ、装備やデザインが異なるタイプから選べるようになった。基本となる「ベーシック」、快適性を備えた「ホーム」、アクティブに過ごしたい人の「ネス」、週末に出かけたくなる「クロスター」、洗練と上質を備えた「リュクス」の5種である。
5種ともに、ガソリンエンジンとハイブリッド車(HV)が用意されている。今回試乗したのは、「ネス」のガソリンエンジン車、「ホーム」のHVだ。ガソリンエンジンは、排気量1317ccの直列4気筒自然吸気で、これにベルト式の無段変速機(CVT)が組み合わされる。HVは、排気量1496ccの同じタイプのガソリンエンジンに、2つのモーターを組み合わせている。
運転席に座って、まず驚かされるのは、前方視界のよさだ。フロントガラスを支える柱が細く、ほとんど視野を遮らない。実は、この支柱部分を太く頑丈な作りにして、前面衝突時の衝撃を吸収しているクルマは多い。フィットの3代目がそうで、その分、前方視界に死角ができやすかった。新型は、衝突時の衝撃吸収を、フロントガラスに近い支柱ではなく、その後方の支柱で受ける構造に改良し、前方視界のよさと衝突安全を両立させた。これは、画期的な発想だと思う。
ダッシュボードの上面もほぼ平らで、高さも低い。これも前方視界を広々と感じさせるのに役立っている。さらに、フロントガラスへの映り込みも抑えられ、フロントガラス全体の視界も明瞭になった。運転席に座っただけで、従来のクルマと視界が異なり、新鮮な印象を受けるはずだ。
最初に、ガソリンエンジン車を運転してみる。車体の軽さと、エンジンの活発な回転で、俊敏に走る。運転操作に対する反応も的確で、躍動感のある走りを楽しめた。市街地から高速道路まで、その走りは変わらない。
HVは、モーターなどが追加された分重くなるが、モーターの回転トルクが大きいので、発進から加速、そして高速道路での走行を含め、力強く滑らかに走った。高速走行になると、発電と駆動力の補助でエンジンが始動する場面も増えるが、駆動用バッテリーに電力の余力があるうちはモーター走行なので、静かだ。
シフトレバーに、DとBのポジションがあり、Bを選ぶと回生をより強く利かせることができる。電気自動車(EV)などで採用されるワンペダルほどではないが、市街地でBを選んで走ると、速度調節に回生を利用でき、運転が楽になる。
座席は、一見したところ、ごく普通の形だが、座ると少し柔らかい。しかし、柔らかすぎることもない。座席の構造を変更し、座り心地の良さと的確な体の支持を両立させた。後席は乗降性能に優れている。座席の背もたれが適度な位置にあるため、体を起こさなくても、横へ移動すれば車外に出られるのだ。当然乗るときも、腰から入ると楽に座れる。
さらに、後席には初代フィットから継承する「チップアップ機構」が備わり、座席をはね上げれば、後席に背の高い荷物を積む空間ができる。一方、荷室も十分な広さで、後席背もたれを前方へ倒すと、さらに大きな積載空間となる。
初代からの利便性などはそのままで、広い前方視界など新しい特長も加わった。ホンダ独創のコンパクトカーといえるだろう。
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March 10, 2020 at 03:20AM
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前方視界のよさに驚く 好みに合わせ、5種から選べるホンダ「フィット」(Vol.589) - 読売新聞
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