
中国からの便で羽田空港に到着した乗客ら(8日)
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた中国と韓国からの入国制限を翌日に控えた8日、羽田空港では駆け込みでの日本人の帰国が続いた。9日からは中韓出発便の到着は成田空港と関西空港に限られ、指定施設での2週間待機も求められる。帰国者は「なんとか間に合った」と安堵する一方、先の見えない状況を不安視していた。
8日午後の羽田国際線ターミナル。入国制限の対象となる中国や香港、韓国などからの到着便は欠航も多く、降りてくる日本人は少なめだった。
「さすがに2週間待機するとなると業務に支障が出る」。中国・上海勤務の会社経営の40代男性は1年の半分程度を中国で過ごす。「現地に残るか、日本に戻るか悩んだ」といい、航空券を予約したのは7日で、機内でマスクやゴーグル、手袋を身に着けて帰国した。
同級生2人と卒業旅行でスイスを訪れた東京都内の女子学生(22)は、香港で乗り継ぎ日本に戻った。滞在中に家族から香港が入国制限の対象と知らされ、「9日以降の帰国だったらどうなっていたか分からない。ぎりぎり間に合ってよかった」とホッとしていた。
急きょの帰国などをにらみ、日本航空は8日、上海、香港、韓国・釜山からの便は座席数を増やして運航した。全日本空輸も含め、9~11日は羽田と対象地域とを行き来する便を運休したり、減便したりする。
国土交通省の6日時点の発表では、感染拡大ですでに発着便は減っていたが、日中間は成田、関西の両空港を除き直近1週間で約230便、日韓間は約300便が運航していた。
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March 08, 2020 at 06:07PM
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中韓からの帰国「間に合った」 9日から入国制限 - 日本経済新聞
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