音楽の聴き方が変われば、スピーカーも変わるのかも。
現代はこれまでにないほど音楽が身近な時代です。SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスの普及によって、世界各国、古今東西の音楽が聴けるようになりました。映画やTVドラマにはさまざまな音楽の引用やインスパイアが見て取れますし、TikTokは音楽なしにありえません。
“中心”なきストリーミング時代にはワイヤレススピーカーが最適
かつてレコード全盛の時代にはレコードプレイヤーが、そしてCD全盛の時代にはどの家庭にもCDプレイヤーがあり、それがオーディオシステムの中心でした。
しかしiPod、スマートフォンと、音楽再生デバイスがパーソナルなものになるにつれ、イヤフォンや内蔵スピーカーでの再生が増え、音楽の楽しみ方は変わっていきました。もちろんそれ自体は否定すべきことではありませんが、音質面で後退した部分があるのも事実。
もちろん高品質なヘッドフォンで音楽を楽しむという方法もありますが、スピーカーにはスピーカーの良さがあります。
音楽で空間を満たす充足感、複数人で同じ音楽をシェアする楽しみ、振動する空気を耳ではなく身体で感じる臨場感は変えがたいものがあります。
何よりも、ミュージシャンたちが生み出したほとんどの作品は、最終的にスタジオで高性能なスピーカーを利用してチェックしながら仕上げられ、完成しているのです。つまりスピーカーで聴くことは、音楽の楽しみ方の基本形のひとつと言ってもいいでしょう。
では、どのようにスピーカーを選べばいいのでしょう?
レコードやCD、データを格納したHDDなどが中心にあったこれまでと違い、現代はApple MusicやSpotifyなどのストリーミングサービスが音楽体験の中心です。そして、それらのサービスには、スマートフォンやタブレット、PCなど複数のデバイスでアクセスするのが当たり前。
つまり、もはや”音楽の中心”は存在しないようなもの。
そこで求められるのは、必然的にワイヤレスで複数デバイスが接続できるスピーカーとなってきます。
“持ち出せるメインスピーカー”という新ジャンルの誕生
Sonos(ソノス)の「Move」は、ワイヤレスで複数デバイスが接続できるスピーカーというニーズに対する最もシンプルな回答です。
カリフォルニア・サンタバーバラを拠点とするSonosは、Wi-Fiスピーカーというジャンルの開拓者であり、高品質なマルチルーム対応ワイヤレスホームオーディオを作ってきたオーディオブランド。
その新製品「Move」は、Sonosスピーカーとしては初めてBluetoothを搭載してバッテリー駆動する”真のワイヤレス・オーディオ”となりました。
つまり、スマホやタブレットなどの再生デバイスとスピーカーの接続がワイヤレスなだけでなく、「Move」自体が電源ケーブルなしでも駆動するポータブルスピーカーとしての機能も持っているのです。
もちろんこれまでもポータブルなBluetoothスピーカーはありましたが、それらの多くはあくまで“予備的”なオーディオ機器という印象に過ぎませんでした。それに対し、この「Move」はパワフルな高音質とWi-Fi接続による柔軟な使い勝手によって“持ち出せるメインスピーカー”に仕上がっています。
「Move」はどう使うスピーカーなのか
「Move」の基本は、インターネットにつながるWi-Fiに接続しての利用です。
これによりBluetoothペアリングよりも高音質、そして複数人での同時アクセスなど高い自由度での再生が楽しめます。
・Sonosアプリ Sonosの機能を最大限に使えるのが、スマホやタブレットで利用する「Sonos」アプリを通しての再生。
まずは、50種類以上のストリーミングサービスから、使いたいものを選びログインします。
設定を済ませれば、上の画像のように複数のサービスを同時に利用することができます。
熱心な音楽ファンにぜひおすすめしたいのが、この検索機能。ログインした複数サービスから一括で検索できるので「Apple Musicにはないけど、YouTube Musicにはある」なんて楽曲を簡単に見つけられるようになります。
さらに便利なのは、再生リスト。それぞれのサービスから同時にリストに楽曲を放り込むことができるので、Apple MusicとSpotify、SoundCloudなど、サービスを超えたリストを作成できるようになります。
また複数人で同じ再生リストを編集できるので、ホームパーティーの際や、オフィスで「Move」を利用する場合にも、みんなで民主的な選曲ができるようになりますよ。
・AirPlay2
最も汎用性が高い「Move」の利用方法が、アップル製デバイスで利用できるAirPlay2。
OSレベルでサポートされているので、音楽だけでなくNetflixなど映像系のアプリでも動作させることができます。
・Spotify Connect
そしてSpotifyをメインのサービスとして利用しているならば、これで決まり。
スマホやタブレット、PCなど、各デバイスのSpotify内からシームレスに「Move」を再生先として選ぶことができます。
・Bluetooth
では、今回新搭載されたBluetoothはどのように使うのでしょうか。
基本的にはキャンプやBBQなどのために、Wi-Fi環境外へ「Move」を持ち出す際に利用する機能と捉えていいでしょう。切り替えは背面のWi-FiとBluetoothマークが並んだボタンを押すだけなので、素早くシンプルに設定可能です。
“音楽をスピーカーで聴く楽しさ”を感じられるサウンド
肝心のサウンドはというと、“低音の効いたリッチな出音”という印象で、スピーカーの楽しさを十分に味わえるクオリティー。指向性は低めで音量面でも余裕があるため、広めのリビングで使っても一台でしっかりと部屋中に音楽を行き渡らせることができるでしょう。
筆者は普段、ペア50万円弱という高額なモニタースピーカーを利用して、音楽鑑賞や制作、映像編集などを行っていますが「Move」のサウンドはそうした高精度なスピーカーともまた違う魅力があります。
例えばApple MusicのRadio 1や、SpotifyのNew Releaseプレイリストなど、ラジオ感覚で“ながら聞き”したい場合は断然「Move」の音が心地よく感じられますし、部屋に友だちを呼んで音楽を楽しみたい場合は断然「Move」に軍配が上がります。
また、多くのスピーカーは設置場所やリスニングポイントとの距離などのセッティングがシビアなのですが、その辺りを気にしなくていいのも「Move」の魅力です。
その秘密は新搭載の「Auto Trueplay」という機能。これによって「Move」が設置場所に応じて自動的に音質を調整してくれるのです。
デスクからキッチンに、キッチンからお風呂場に移動させたとしても、30秒ほどで最適なバランスに。これはポータブルスピーカーとしては理想的な機能です(アプリからマニュアルでEQ調整も可能です)。
どこでもシームレスに音楽を楽しめる”ポータブル性能”
先ほど“持ち出せるメインスピーカー”と表現しましたが、「Move」は正真正銘の“ポータブルスピーカー”としても十分な機能を持っています。
バッテリー性能は、フル充電で最大10時間の連続再生が可能。
充電方法も室内用充電ベースに置くだけ。
ケーブル接続をしたりする必要がないので、リビング、寝室、キッチン、バスルームなど、どこでも気軽に持ち出せます。
そして背面にはUSB-Cポートも搭載しているので、キャンプなど屋外で長時間利用したい場合も充電の心配はありません。スマホへの給電もできますし、「Move」への充電も可能です。
またポータブルスピーカーとして特筆すべきは、その堅牢性。
この動画を観てみてください。落下や冷却だけでなく、オーブンで加熱したりスタンガンを使ったりと、もはや拷問のような耐久テストを行なっているのです。
そんなテストに耐えた「Move」の頑丈な外装は、落下、衝撃、雨、湿気、埃、泥、紫外線、極度の極寒にも耐える「IP56」性能。実際にバスルームでも使ってみましたが、シャワーのしぶきを浴びたくらいではびくともしませんでした。
メインとしてもサブとしてもポータブルとしても。高い自由度で音楽を楽しめるスピーカー
「Move」は音楽ストリーミング時代に最適な、非常に自由度の高いスピーカーです。
パワフルな高音質、Wi-Fi接続の利便性、長時間バッテリー駆動&Bluetooth、耐衝撃・防塵防滴性能、Googleアシスタント(日本では2020年対応予定)とAlexaへの対応により、その楽しみ方は多岐に広がっています。
“持ち出せるメインスピーカー”として、“アウトドア用のオーディオ機器”として、“寝室やお風呂用のサブスピーカー”として。そしてもちろん、すでにSonosシステムを構築しているユーザーにとってはその拡張機器として、もしくはSonosシステムの最初の一歩としても。
筆者が数週間「Move」を使って特に便利だと感じたのは、再生開始と停止を設定できる「Sonos」アプリのアラーム機能と「Move」のコンビネーション。これでApple MusicのBeats1や、頻繁に更新されるプレイリストを再生すると、朝から晩まで新しい音楽で部屋が満たされます。
もちろん必要な時にはモニタースピーカーの前に背筋を正し、歌詞を読みながら音楽を聴きます。しかし、「Move」を使って、次から次へと世界中の新しい音楽をチェックするのも、ストリーミング時代の新しい音楽の楽しみ方だと感じました。
ストリーミング時代になって、音楽は再び”カルチャーの中心”に返り咲いたと言っても過言ではありません。しかし、その一方で「どう音楽を聴けばいいか分からなくなった」という声も少なくありません。特にここ日本はストリーミングサービスの上陸までに時間がかかったことも含め、新しい音楽の楽しみ方に乗り遅れてしまったという現状があります。
そんな混乱をリセットし、再び音楽を楽しみたい。そう思うなら、ぜひ「Move」と一緒にストリーミングサービスを楽しんでみてはいかがでしょうか?
Source: Sonos Move
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February 27, 2020 at 09:00AM
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