(問3)御家族についてお尋ねします。皇后さまは即位関連の行事にすべて出席し,パレードなどで涙を見せられる場面もありました。陛下は皇后さまのご活動やご体調をどのように受け止め,今後,どういった役割を期待されていますか。高校卒業を控えた愛子さまの進路や現在のご様子とともに,間もなく成年皇族となられる愛子さまのご活動や将来について,天皇として,父親としてどのようにお考えになっていますか。退位による代替わりでは,一部で二重権威への懸念もありましたが,上皇ご夫妻のお過ごしをどのようにご覧になっていますか。
(陛下)雅子は,種々の工夫を凝らしつつ一生懸命に努力を積み重ね,幸いにして,令和元年は,即位に係る全ての儀式・行事に出席することができました。このことを私も雅子もとてもうれしく思っております。
本人も強い責任感を持って一つ一つの行事に臨んでおりましたが,それに加えて,先ほども述べましたとおり,即位以来,多くの方々から温かいお祝いを頂いたことが活動の大きな支えになっていると思われます。雅子自身も多くの方々から寄せていただいた温かいお気持ちをうれしく,また有り難く思っていると申しておりました。
他方,雅子はいまだ快復途上にあり,昨年12月の誕生日の際に医師団が見解として述べているとおり,体調には波があり,大きい行事の後や行事が続いた場合には,疲れがしばらく残る傾向があります。近くで見ていると,とてもよく頑張っていると思いますが,決して無理をすることなく,これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います。また,即位以来,忙しい日々を送る中でも,私や愛子にもいろいろと細かく心を配り,活動を支えてくれており,公私にわたり良き相談相手となってくれています。私も今後とも,できる限り雅子の力になり,支えていきたいと思っております。国民の皆様には,これまで雅子に温かく心を寄せていただいていることに,改めて心より感謝の気持ちを述べるとともに,引き続き雅子の快復を温かく見守っていただければ有り難く思います。
愛子は,この3月に学習院女子高等科を卒業いたします。
学習院女子高等科においては充実した高校生活を送ることができたようで,それもひとえに先生方や多くのお友達のお陰であると感謝しております。今後の進学先については,今日,学校側から,愛子が希望していた,学習院大学文学部日本語日本文学科への合格通知を頂きました。進路については,本人から私たちにも相談がありましたが,本人の意向を尊重しながら,できる範囲での助言をしてきたつもりです。希望の進学先に進めることを,愛子はもとより,私も雅子もとても喜んでおります。高校を卒業し,大学へ進学すると,今まで以上に,様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思います。これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら,いろいろな方からたくさんのことを学び,自身での思索を深めていってほしいと思っています。それとともに,充実した学生生活を送ってほしいと思っています。その中で,自分のやりたいことを見つけ,成年皇族としての公務とのバランスを見出しながら将来への希望を描いていってもらえれば,と思っております。
上皇上皇后両陛下には,長年にわたり,常に国民の幸せを願われ,国民に寄り添い,苦楽を共にされながら,全身全霊で務めを果たしてこられました。上皇上皇后両陛下のこれまでの歩みに思いを致す度に,深い感謝と敬意の念を覚えております。そして,御退位に当たり,私たちに対し,種々お心遣いをいただいてきたことを有り難く思っております。同時に,これから高輪への御移居の御準備や,御移居に伴う新しい環境への順応などの御負担を案じております。御退位後,上皇陛下には,生物学研究所へのお出まし,上皇后陛下には,音楽鑑賞や美術鑑賞などへのお出ましなど,これまで十分に時間がお取りになれなかった御活動にもお時間をお割きになれるようになればと思っています。末永くお健やかにお過ごしいただけますよう,心よりお祈り申し上げます。
(問4)政府は立皇嗣の礼終了後,安定的な皇位継承に向けた課題の検討を始めます。陛下の即位により,皇位継承資格を有する皇族は3人となりました。公的活動を担うことができる皇族は,高齢化や結婚によって減少しています。陛下は皇室の現状を,どのように認識されていますか。また,退位による皇位継承の意義と,象徴天皇の務めが安定的に続いていくために,望ましい皇位継承のあり方をどのようにお考えですか。代替わり後,皇嗣の秋篠宮さまとは,皇室の課題や将来について,どのように話し合われていますか。
(陛下)現在,男性皇族の数が減り,高齢化が進んでいること,女性皇族は結婚により皇籍を離脱すること,といった事情により,公的活動を担うことができる皇族は以前に比べ,減少してきております。そしてそのことは皇室の将来とも関係する問題です。ただ,制度に関わる事項については,私から言及することは控えたいと思います。
秋篠宮とは,折に触れ,いろいろな話をいたしますが,内容について言及することは控えたいと思います。
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