トヨタ自動車の燃料電池を搭載し、太陽光や風力を利用して航海中に海水から水素を作り出すことで、世界でも初めてエネルギーの自給自足ができるようになった船が、フランス北西部から日本を目指すことになりました。
出港するのは、フランス人のヨットレーサーらがレース用のボートを改造した、全長31mの「エナジー・オブザーバー号」で、17日、フランス北西部のサンマロの港で地元の自治体や支援する企業の関係者などにお披露目されました。
船はトヨタの燃料電池車「MIRAI」の燃料電池を搭載し、太陽光や風力を利用して航海中に海水から水素を作り出せるようになり、燃料電池を利用した船としては世界でも初めてエネルギーの自給自足ができるということです。
エナジー・オブザーバー号はサンマロを出港したあと大西洋と太平洋を横断して、ことし7月下旬の日本への到着を目指すことになっています。
この日はあいにくの天気で出港はできませんでしたが、船長を務めるビクトリアン・エルサール氏は「水素を利用した船で地球の反対側に行くことで水素技術の開発を加速させたい」と話し、地球温暖化対策につなげていきたい考えを示しました。
トヨタの技術担当者は「私たちの燃料電池の海での利用は初めてで、データを集める重要な機会だ」と述べて、今後の燃料電池の応用を積極的に進めたいとしています。
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February 18, 2020 at 04:51AM
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太陽光と風力で海水から水素 世界初のエネルギー自給自足船 - NHK NEWS WEB
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